民間の過剰サービスを減らすのは難しい

 余談であるが、民間部門が過当競争をやめて過剰サービスを減らすのは難しい。それは、自分だけが過剰サービスをやめればライバルに顧客を奪われてしまうからである。安売り競争に関しても同様である。国家間の軍縮に関しても同様である。

「お互いに過剰サービスをやめよう」といった契約(カルテル)が結べればお互いにとっての利益になるのだが、それは容易なことではない。

 場合によっては独占禁止法に違反してしまうかもしれないし、そうでなくともお互いに「相手を裏切って過剰サービスを提供するとライバルから客が奪える」という「カルテル破り」のインセンティブを持っているからである。

 筆者はかねて宅配便の過剰サービスは不要だと考えているが、それが難しいのであれば、せめて事実上の独占である郵便配達について、過剰サービスをやめてほしい。

 本稿は、以上である。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織等々とは関係がない。