米フェイスブックは、ツールに問題が発見されたことを受けて一部広告主に対し、数百万ドル規模のクレジット支払いを提案している。このツールは「コンバージョン・リフト」と呼ばれるもので、消費者によるアプリのダウンロードや商品購入に対し、広告がどの程度の効果を発揮しているかを判断するもの。だが、フェイスブックは今月に入って広告主らに対し、過去12カ月にわたって同ツールが一部キャンペーンの結果を過大評価していたことをひそかに伝えていた。広告主によるキャンペーン効果を測定するフェイスブックのシステムに問題が見つかったのはこれが初めてではなく、また、同社の広告収入に影響が出る可能性は低い。一方で一部の広告主は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて各企業がコスト削減を図り、広告支出についても確実に効果を発揮させたいと考える中、今回の1件はフェイスブックの測定基準に対する信頼を低下させたとしている。