定番の黒と茶色は作らない
「攻め」のトレンド展開

 これまでコンビニで販売されているコスメというと、旅行や緊急時に買い求める人が多く、年齢に関係なく使えるクセのないブランドが多かった。

 しかし、sopoは、若い女性を意識し、「sopoが欲しいからコンビニに行く」という目的買いを目指している。そのため、NOINのユーザーにヒアリングするなど、トレンドを徹底的にリサーチしたという。また、冒頭で触れた通り、コロナ禍でマスクに隠れる部分のコスメにはお金をかけない人が増えたため、今回は目元のアイテムのみに注力して商品化した。

 出来上がったのは、アイブロウ(2色展開)、カラーアイライナー(5色展開)、カラーマスカラ(同)の3アイテムで、値段は850~1250円(税抜き)。「ひとくちだけ、試してみたい、色がある」というキャッチコピーの通り、ミニサイズでバラエティー豊かなカラー展開にして、手軽に買える価格設定に抑えた。

ファミマ限定コスメ欲しさにハシゴする女子が出現、化粧品業界に新風5色展開しているマスカラ(ノイン提供)

「アイライナーとマスカラの色は黒か茶色が定番ですが、あえて黒を作らず、トレンドのカラーだけを用意しました。『カラーマスカラを試してみたかったけど、高くてこれまでは買えなかった』とか『いつも無難に茶色だったけど、カラーコスメって楽しい』というような反応があって、狙い通りでした」(後藤氏)

 ちなみに、今一番売れている色はシルバーのラメが入った「ダイヤモンド」のマスカラだ。メインターゲットである年齢層よりも上の、30~40代の女性も多く購入しているという。

「コスメを買うのは30~40代の女性が多い。だから世代まんべんなくアプローチできる商品展開にしています。すごく派手というよりも、落ち着いた温かみのある色みにしています」(後藤氏)と話すように、こちらも狙い通りのようだ。

 sopo発売週(11月10日週)のファミリーマートで扱うメイクカテゴリーの売り上げ実績は、前年同週の実績の約140%で好調という。また、SNSでは「sopoを探し求めて、ファミリーマートを何軒も回った」という内容の投稿さえ散見される。ノインはインフルエンサーを通じたプロモーションを予定していたが、PRをかける前からTwitterやInstagramには感想を紹介する投稿であふれた。口コミによって認知度は上がり、全国の女性が「sopoが欲しくてファミマに行く」という状況が生まれている。