インスタフォロワー、わずか1年で14万人を突破した堀ママ。出雲大社で参道で約100年続く老舗漢方薬局の4代目でありながら、インスタ「堀ママ」のオネエメッセージが大人気です。
著者は、体の不調の解消だけではなく、本人の抱える常識や執着といった束縛からの「心の解放」を終着点としている漢方薬剤師。西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプローチを行い、不妊、婦人科疾患、うつ、ダイエット、自律神経失調症など心と体の悩みの相談件数は5万件を超えています。
そんな堀ママがはじめて書いた本が、「自分を傷つけながら生きるなんて、
あんたどれだけドMなの?」

はやくも、インスタ界隈では、大きな話題になっています。
「ダメな男ばっかり寄ってくるですって?」「ランニング女子は、たるむから気をつけなさい」「白湯もたくさん飲むと冷えるわ」など気になるメッセージがいっぱい。
この連載では、本書に紹介されている堀ママのメッセージの中から特別に抜粋し、ご紹介していきます。

野菜にドレッシングをかけるPhoto: Adobe Stock

 お野菜って健康に大切よね。

 食物繊維、ビタミン、ミネラルとヘルス&ビューティの象徴ですもの。でもまさか、あなた、サラダを体にいいからって年がら年中、食べてたりしないかしら。

* * *

 まずサラダ=ヘルシーという考えを捨ててほしいの。

 こないだ、ダイエットしたい女子がサラダ食べてますって言うから、うんうんって詳しく聞いたら、

 「ポテサラとサラスパ食べてます」

って、胸を張って答えられて卒倒しかけたわ。

 あんた、それ炭水化物と油の塊よ。

 それにそもそも、サラダ好きって言うのに、サラダ油のたっぷり入ったドレッシングをバシャバシャかけてたら、火を通してない野菜炒めと変わんないわよ。

 バシャバシャ使うのは、お肌への化粧水だけにしてちょうだい。

 野菜は健康にとってとてもいいのだけど、サラダにするときは中身こそが大事だわ。

 ブロッコリー、人参、パプリカなど色の濃い野菜をたっぷりいただきましょ。野菜の色の濃さは抗酸化物質やポリフェノールがたっぷり入ってるサインなの。

 ただし、くれぐれも旬には気をつけるのよ。

 いまはハウス栽培で、野菜の旬がわかりにくくなっちゃってるけど、きゅうり、トマト、レタスといったサラダによく使われる野菜は夏が旬のものが多いの。夏野菜は、薬膳的に体を冷やす働きがあるものが多いわ。冬にもりもり生で食べてたら、ガンガン体が冷えちゃうわよ。

 美容と健康のために一生懸命に生野菜を食べて、逆に冷え症悪化して、体調崩しちゃう女の子って意外と多いの。

 食材って加熱すると性質が和らいだり、変化するわ。

 秋冬になったら、生野菜は避けて火を通す習慣をつけましょ。体を冷やしてしまいがちな野菜でも、火を通してあげると性質が変わるの。蒸したり、グリルしたり、お味噌汁に入れたりしていただくのよ。

 火を通すことで、量もたくさんいただけるから、不足しがちな食物繊維もたっぷりと補えるわ。

 覚えておいてちょうだい、秋冬の生サラダは要注意。

 冷え症が悪化しないように、温野菜で食べるのよ。

 ここに宣言するわ。
  あたしが 温野菜たべなさいって 言ったから
   八月七日は ホットサラダ記念日*1

*1
 俵万智の代表作『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』。280万部の大ベストセラーになった口語短歌のスーパースターね。七月六日になってるのは、あえて恋愛のイメージの強い七夕の前日にして、メインではなくサイドが記念日になる感動を表したんですって。まぁ、すてき!あたしは、月と日に1を足して秋のはじまり立秋の日付にしておいたわ。