中国は30日、米政府職員が中国共産党員を特定する目的で、米国に到着した航空機や船の中国人乗務員に対し嫌がらせをしていると非難した。その上で、挑発的行動と判断した場合、米政府に対し対抗措置を取る可能性があると警告した。中国外務省の華春瑩報道官は定例会見で、最近自国の船員や乗務員が米国に到着した際、中国共産党員かどうかを確認するため、法執行機関の職員から突然詮索や質問を受けたと明らかにした。これ以外の詳細は明らかにしなかった。華氏はこうした対応について、「イデオロギー的対立を招く」ことを目的とした重大な政治的挑発だと非難。マッカーシズム復活の表れであり、中国を封じ込めようとする右翼の試みであるとの見方を示した。