もっとも、政府と民間企業両方の信用拡大がもたらすバブルの崩壊後を想像すると恐ろしい。かつての日本のように、バブル崩壊をきっかけに米国に「失われた○○年」というような状況が訪れると、日本も多大な影響を受けるだろう。

 来年の内外の株価については「上昇」とだけ予想しておく。

 ただし、(1)米国で失業率が5%割れ、(2)インフレ率3%超、(3)長期金利3%、といった数字のいずれかが達成されたら要注意だ。「経済が正常化してよかった」と胸をなで下ろすのとともに、バブル崩壊に「少し」備えよう。日本の場合は、物価上昇率と長期金利のいずれかが「2%」を超えると危ないというくらいに考えておくといいだろうが、相場の大勢は米国次第で決まるだろう。

株価のバブルは破裂する?
予想は「まだ」に一票投じたい

「もう・まだ」の予想問題については、筆者は「まだ」の方に一票投じたいと思うが、これはギャンブルにすぎない。

 投資家は「自分にとって適切だと思えるリスクの量」を持ってじっとしているのが、意思決定の問題としては正解だ。仮に、筆者の逆で「もう」を支持する意見があっても、意見が的中する確率は(「お互いに」だが)限りなく50%に近いので、合理的な範囲の調整は「少し」だ。「少し」とは、例えば、適正なリスク額の1割減、最大でも2割減といった程度のスケールの調整だ。

 積み立て投資などを行っている人は、ずっと積み立てを継続すべき場合が多いはずだが、既に持っているリスク資産については、積み立て投資に何のリスク軽減効果もないことは覚悟しておこう。

 投資というものは、決して安心してできるものではない。だからこそ少々高いリターンが期待できる仕組みになっている。

 スリルを大いに楽しんでほしい。