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コロナ禍で年収が100万円もダウンしてしまったらどうしたらいいか。そんな事態に陥っても慌てずに乗り切るために、ファイナンシャルプランナー(FP)として「絶対最初に取るべき3つのアクション」を伝授したい。(生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)

『年収1000万円の大不幸』の肝は
額面と手取りの年収ギャップ!

 今週11月23日週発売の雑誌「週刊ダイヤモンド」(11月28日号)は、『年収1000万円の大不幸』というおどろおどろしいタイトルが表紙を飾っている。私もこの特集の取材を受け、いくつかコメントを寄せている。

 年収がアップして800万円、1000万円に到達しても、思いがけない落とし穴があり、想像していたほど生活がラクになるわけではないというのが裏テーマのようだ(と私は認識している)。

 編集部より「年収1000万円の手取り収入を試算してほしい」と依頼を受けたので、2002年から20年までの手取りの推移をグラフ化した。02年には約800万円あった手取りが20年には726万円まで減り、なんと18年間で74万円もの減少だ。この間には、増税や社会保険料の負担増となる制度改正がずいぶんとあり、手取りが減り続ける結果になった。

 年収800万〜1000万円といった高年収は、少しずつ仕事の実績を積み上げて給与がアップした結果であったり、転職による年収アップだったりする。コロナ禍で勤務先の業績が悪化したことによる給与・賞与カットなど、せっかく上がった収入が大幅ダウンする事例を生々しく紹介するページもある。

 高い収入を獲得すると、「年収が100万円上がったら、これまでより100万円多く使える」と考える人は少なくない。私は、これを高年収の人が落ちる「落とし穴」だと思っている。