【ソウル】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が収まる兆しを見せない中、約5000億ドル(約52兆2500億円)規模の家電業界は衛生機能に力を入れ始めている。
韓国のLGエレクトロニクスの冷蔵庫は、これまで浄水器に使用されていた紫外線殺菌機能が加えられている。一方、米ワールプールは、洋服の雑菌やアレルギー誘発物質を排除する加熱装置が組み込まれた洗濯機を売り込んでいる。
サムスン電子は水質や空気質を専門とする科学者を相次ぎ採用しており、トルコのベコ・エレクトリカル・アプライアンシーズは最近、殺菌機能が付いた冷蔵庫やオーブンなどの家電製品ライン「ハイジーンシールド」を展開している。同社はまた、財布や携帯電話など日常品を何でも殺菌できる、電子レンジのような単体のキャビネットも提供している。
サムスンのデジタル家電部門担当シニアバイスプレジデント、マーク・チョー氏は「当社の製品開発は現在、全て衛生という観点で行われている」と話す。