大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、
40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。
でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。
そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、
株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。
最初は短期売買を繰り返して失敗したが、
より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。
どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。
多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。
その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、
すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男
株価下落時に信用取引で
リスクヘッジする!?
私は大卒入社3年目の頃から、これまで18年ほど株式投資を続けています。
しかし、「信用取引」は一度も使ったことがありません。
信用取引とは、証券会社にいわば「借金」をして投資をする手法です。
現金や株式を担保(委託保証金)として証券会社に差し入れ、証券会社からお金や株式を借りて取引するのです。
信用取引では、委託保証金の最大3.3倍の金額を投資できます。
株価が値上がりすると予想したら、証券会社から「お金」を借りて株式を買い(買い建て)、実際に株価が上昇したところで売れば、値上がり益を得ることができます。
逆に株価が値下がりすると予想したら、証券会社から「株式」を借りて売り(売り建て)、実際に株価が下落したところで買い戻せば、その差益を得ることができます。
このように信用取引は手元資金にレバレッジを効かせることで、予想が当たって売買に成功すれば差益が大きくなる半面、予想が外れて売買に失敗すると損失が大きくなるハイリスク・ハイリターンの取引です。
私はTwitter(弐億貯男@2okutameo)やBlog(http://blog.livedoor.jp/kabu2oku/)を書いていますが、株式相場の下落時には、読者の方々から「信用取引で売り建てすることでリスクヘッジしないのですか?」という質問をよくいただきます。
たしかに売り建ての信用取引をすれば、株式相場の下落時にも利益をあげられます。
この点は信用取引の利点として、よく謳われることでもあります。
しかし、実際に株価が下落するかしないかは、“あとになってからわかる結果論”にすぎません。
今後、株価が下落しそうだと思っても、実際に下落するかどうかは、誰にもわからないのです。
予想に反して株価が上昇し、売り建てした株価より上昇してしまった場合、高値で株式を買い戻さなくてはならず、大きな損失を被ってしまいます。
これではリスクヘッジどころか、新たなリスクを抱えてしまうことにもなりかねません。
そのため私は、株式相場が今後下落しそうだと思っても、売り建ての信用取引には手を出しません。
では、どうやってリスクヘッジするのかというと、株式相場の下落時には株式を買わず、証券口座に余裕資金を残しておくように努めるのです。
2020年2月、3月のコロナ・ショック時も、同じようなリスクヘッジをしました。
信用取引は予測が外れると、その取引で追加の損失を被る可能性がありますが、「株式を買わない」「余裕資金を残しておく」だけなら、予想に反して株価が上昇しても、機会損失にはなりますが、実際の金銭的な損失は発生しません。
そういうわけで、私は今後も信用取引に手を出すつもりはありません。