米労働省が4日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比24万5000人増にとどまり、10月の伸びの半分以下に鈍化したほか、予想を大幅に下回った。10月の就業者数は61万人増、9月分は71万1000人増に修正された。一方、失業率は6.7%で、10月の6.9%から改善した。市場予想は就業者数が前月比44万人増、失業率が6.7%だった。就業者数は7カ月連続で増加したが、伸びは着実に鈍化している。米労働市場は新型コロナウイルスの流行が本格化した際に失った2200万人分の雇用のうち半分超を取り戻した。11月は運輸・物流業界で就業者数が伸びた。ホリデーシーズンの電子商取引に備えて企業が人員を増強したもよう。一方、政府部門や、実店舗型小売店などでは就業者数が減少した。
米就業者24万5000人増、予想下回る 11月雇用統計
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