ジョー・バイデン氏が次期米大統領に選ばれたことで、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領に対し、アマゾン地域の熱帯雨林破壊を抑制する政策の強化を求める圧力が強まりそうだ。アマゾンの森林破壊は、ボルソナロ大統領の下で加速してきた。環境保護主義者らによれば、ジャングル地帯の経済開発を促すボルソナロ氏の呼び掛けがその一因になっているという。こうした呼び掛けを背景に、不法な農場開発や非合法の鉱山開発を目的とした土地占拠が横行している。軍の元士官でもあるボルソナロ氏はかつて、自身に「キャプテン・チェーンソー」というニックネームを付けた。先週発表された公式統計によれば、現在の森林破壊は、12年ぶりの規模に達している。ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の衛星データによると、4300平方マイル(約1万1100平方キロ)の森林が今年7月までの12カ月間に失われた。これはコネティカット州の4分の3以上の面積であり、前年同期を9.5%上回っている。
アマゾン保護の圧力、バイデン氏勝利で強まる
ブラジル・ボルソナロ大統領が加速した森林破壊、巻き戻しへ
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