製薬大手の仏サノフィと英グラクソスミスクラインは11日、共同開発している新型コロナウイルス予防ワクチンについて、当初予定していた2021年半ばの供給開始を断念すると明らかにした。臨床試験(治験)で有効性に関する結果がまちまちだったことを受けたもので、欧米各国が掲げるワクチン普及計画が思惑通りに進まない可能性が出てきた。欧米各国は、早ければ来春にもサノフィとグラクソのワクチンが大量に入手できることを当てにしており、来年のワクチン接種計画の大きな柱として位置づけていた。米投資銀行ジェフリーズ・グループによると、このワクチンは、欧米の製薬会社から来年供給されると予想されていたコロナワクチン全体の10%に相当する。
ワクチン期待に冷や水、欧米の接種プランに狂いも
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