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 筆者は現在、株価が「バブル形成過程にある」と考えており、現在の株価バブルには2つの生成メカニズムが働いている。そして、このバブルが崩壊する局面では、「社債市場」のトラブルが原因になるだろうと見る。その理由を解説しよう。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

将来株価のバブル崩壊が起きたとき
「示唆的だった」と振り返るべき記事

「日本経済新聞」12月13日朝刊の1面トップに『債務不履行 世界で倍増 今年223社 経済に潜在リスク』という記事が載った。同紙の電子版の読者は記事のPDFを保存しておくといいだろうし、紙の読者はいわゆる「写メ」でも撮っておくことをお勧めする。将来株価のバブル崩壊が起きたときに「示唆的だった」と振り返ることが目的だ。

 筆者は、2週前の本連載の記事『2021年に株価バブルは破裂?山崎元が「まだ」の一票を投じる理由』に書いたとおり、「バブルは、まだ破裂しない(だろう)」と考えている。ただ、現在は「バブルの形成過程にある」とも考えている。そしてバブルが崩壊する局面では、特に米国の社債市場のトラブルが原因になるだろうと見ている。

 詳しくはぜひ日経新聞の記事本文を見ていただきたいが、記事は、債務不履行を起こす企業数が世界的に増えていること、社債の(国債に対する利回りの)スプレッドが低下しているのもかかわらずデフォルト(債務不履行)率が上昇していること、支払い能力に懸念のある企業が増加していることなどを伝えている。