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12月に入り、来年の相場の予測が語られる時期になってきた。そこで今回は、少し早めに2021年の株価を考えてみることにしよう。大きな関心の1つに「株価のバブルは破裂するのか?」という問いがあると思うが、筆者は「まだ」の一票を投じたいと思う。その理由を解説する。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

12月恒例のテーマ
「来年の株価はどうなる?」

 12月になった。12月になると、来年の経済や株価がどうなるか?という予測が語られるようになるのが、メディアの季節感であり、オンラインメディアでも同様だ。

 特に投資の世界で予想というものは、「有効に当たる」ことが少ない。相場の上では、時々の市場参加者の予想が既に株価等の価格に反映している理屈だ。そのため「有効な予想」とは、平均的な市場参加者が十分気づいていない将来の出来事に関する、確率の高い予測でなければならない。

 しかし、有効ではないだろうと思いつつも、聞いてみたいのが「予想」というものの性質だ。編集部によると、紙の「週刊ダイヤモンド」で年末に発刊する「総予測」という特集号は、1年の各号の中でも抜群によく売れるのだそうだ。

 各方面の予想が出そろってから予想を原稿に書くのはつまらない。今年は、少し早めに来年の株価を考えてみることにしよう。

 外れる前から言い訳をするようでさえないが、もとより筆者が「有効な予想」をできると考えているわけではない。マーケットに対する「1つの見方」として、読者のみなさんの参考になると幸いだ。