コロナ禍で経済的ダメージを受けているホテル業界。そんな状況で、常に斬新な企画を打ち出し、積極的に新しい取り組みにチャレンジしているのがアパホテルです。進化し続けるアパホテルが大切にしている理念とは――。そこで前回に続き今回も、アパホテル株式会社代表取締役専務でアパ社長カレーのプロデューサーでもある元谷拓氏の著書『アパ社長カレーの野望』(青春出版社)から、アパホテルの独創的経営戦略に迫ります。
進化し続けるアパホテルの独創的な経営戦略
今回は、いよいよアパホテルの「独創的経営戦略」をご紹介していきましょう。アパホテルの何がいちばん独創的なのか。それは、「新都市型ホテル」というホテル概念を創造し、サービスとして提供した点です。
新都市型ホテルとは、「ビジネスホテル」と「シティホテル」と「旅館やリゾートホテル」のいいとこどりをした、高品質・高機能・環境対応型にこだわったホテルです。この新都市型ホテルのコンセプトは、1984年に石川県金沢市でオープンした第一号ホテルから徹底しています。目指したのは、「宿泊に特化したコンパクトでビジネスマンが使いやすい、会員制を導入したホテル」です。