中国は国内で開発した新型コロナウイルスワクチンを2月の旧正月(春節)までに5000万人に接種する計画で、春にはより多くの一般市民に予防接種を広げる見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、中国の保健当局は今週の電話会議で、2バッチ(回分)のワクチンを1月15日と2月5日より前にそれぞれ配布することについて話し合った。その後、これらのワクチンを国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)と民間企業の中国科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)を通して、4月に「正式に上市」することを目指すという。協議のメモを確認した関係者の1人が明らかにした。欧米の公衆衛生当局者は中国のワクチンについて、安全性と有効性を証明するのに十分な科学的データがないと警告しているが、それでも中国は開発で先頭を走るワクチン候補の配布を一段と拡大しようとしている。シノファームはこれまで、100万人弱にワクチンを接種したと述べていた。中国各地の地域センターは人々に予防接種を受けるための登録方法を提示し始めている。
中国、自前ワクチンを5000万人に接種へ 春節まで
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