ジョー・バイデン次期米大統領は共和党と協力できる可能性を楽観しすぎているとして一部から批判されている事実は、不快な1年が不快な終わりを迎えたことを明らかに示している。バイデン氏が率いる民主党は実際に、新たな新型コロナウイルス経済対策法案の可決に向け議会共和党と協力した。これは協力が可能であることを証明しているように見えるかもしれない。しかしこの成果は、共和党の圧力を受けた民主党が、当初求めていた水準をはるかに下回る支出額に同意したことと、民主党が州や地方自治体への支援増額という主要な要求を撤回したことで達成された。このため民主党内の一部は次のように考えている。「これで終わりだ。共和党は新議会で経済対策が二度と通らないようにするために十分な力を持つだろう。今回の動きはバイデン氏の政策課題が直面するより広範な障害の前触れにすぎない。ドナルド・トランプ大統領が何千万人もの共和党員に対し、バイデン氏の大統領選挙での勝利にはそもそも正当性がないと信じ込ませようとしている中では、特にそうだ」