感染症指定病院ではありませんの貼り紙
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政府は新型コロナウイルス対策で「指定感染症」を外すべきかどうか検討している。それは正しい判断なのか。筆者は現在の状況を見る限り、指定感染症から外すべきだと考える。その根拠について解説する。(中央大学大学院戦略経営研究科教授、多摩大学大学院特任教授、医師 真野俊樹)

新型コロナは
指定感染症を外れるのか

 2020年9月18日に、政府の新型コロナウイルス対策が大きく方針転換するとの記事が、読売新聞に出た。同日、各メディアも同様の記事を報じている。

『新型コロナウイルスについて、感染症法上の「指定感染症」の運用見直しを議論する厚生労働省の助言機関の作業部会は18日、厚労省案をおおむね了承した。入院措置の対象を高齢者や持病のある人らと明確化するほか、医療機関から保健所への届け出作業を簡素化することを、政令などで規定する。重症者を重点的に治療する体制を整える。(以下、省略)』
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200918-OYT1T50227/

 今回は、この方針転換の是非を、筆者の専門である医療経営、中でも「医療崩壊の視点」から考えてみたい。