トランプ政権の幕引きまで残り少ないが、その日々の一部を政権は、太平洋での中国の動きを抑制するため米海軍をより大きく、より強くすべきだとの議論を盛り上げることに費やしている。政権の終盤になってこれに関する政治的文書が明らかになったが、ジョー・バイデン次期大統領にこの課題を突き付けることは、ドナルド・トランプ大統領のチームの功績となろう。ロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)と、ラッセル・ボート行政管理予算局(OMB)局長は、最近のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿の中で、海軍の保有艦船数を現在の295隻前後から、今後約10年間で355隻に増やす計画を示した。国防総省は、艦船数の拡大方法について議論と研究を進めてきた。そしてトランプ氏の計画では、80隻以上の艦船の建造に、5年間で1470億ドル(約15兆2000億円)を拠出することが示唆されている。