新規上場ハイテク企業の株式の人気が高まっているのと同時に、シリコンバレー企業の創業者の支配力も高まっている。料理宅配サービスを手掛けるドアダッシュの取締役会は、今月実施された上場の準備期間中に、共同創業者らに1株当たり20の議決権を付与した。直近の投資ラウンドの時点では彼らの議決権は1株当たり1だった。有価証券報告書への記載によれば、民泊仲介サイトのエアビーアンドビーでは、ここ数カ月の間に共同創業者らの1株当たりの議決権が、それ以前の倍の20に引き上げられた。以前はシリコンバレーの企業だったデータ分析会社のパランティア・テクノロジーズは、今年秋の上場に向けた準備期間中に、3人の共同創業者に特別な株式を与えた。この株式は、全体のわずか0.5%の株式を保有しているだけで、共同創業者のうち1人が経営支配権を持つというものだ。
ハイテクIPO人気過熱、強まる創業者支配力の功罪
有料会員限定
あなたにおすすめ