――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  新型コロナウイルス禍の中での冬は暗いスタートとなった。雇用の伸びは失速し、消費支出は弱まり、感染力の強いウイルス変異種の出現で新たなロックダウン(都市封鎖)の可能性が浮上している。  しかし、この極めて特異な年の後、来年がより良い年になる――ひょっとすると人々の予想よりずっと良い年になる――と考えられるもっともな理由が3つある。それは結局のところ、今回の景気後退と政策対応の特異な性質によるものだ。