新型コロナウイルス禍の中での冬は暗いスタートとなった。雇用の伸びは失速し、消費支出は弱まり、感染力の強いウイルス変異種の出現で新たなロックダウン(都市封鎖)の可能性が浮上している。しかし、この極めて特異な年の後、来年がより良い年になる――ひょっとすると人々の予想よりずっと良い年になる――と考えられるもっともな理由が3つある。それは結局のところ、今回の景気後退と政策対応の特異な性質によるものだ。・需要ではなく供給の問題 ・需要ではなく供給の問題ほとんどの景気後退は、金利上昇や金融市場の混乱がモノやサービスへの需要の減少を招き、それに伴う失業の増加がさらなる需要減を引き起こすという形で始まる。しかし今回の景気後退はハリケーンや地震と同じような自然災害によって始まった。こうした災害はモノとサービスの供給を阻害する。
2021年の米経済、意外と良くなるかもしれない3つの理由
特異な景気後退の後には景気が急速に回復する可能性も
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