>>(上)より続く

 篤史さんは、何事にもキャッチフレーズをつけることがポリシー。「俺、英語しゃべれないのにウクライナ人のモデルと付き合っている」という5秒で分かるキャッチフレーズと、大成功している篤史さんに普通の生活をイメージさせてくれたのが彼女を気に入ったポイントみたいでした。

お金に執着するモデル
デートで会ったら魂を持っていかれそうに

 私はマッチングアプリに入会し、調査を始めました。マチルダはお金が“大好物”なので、年収も高額に書き、マチルダを検索して「いいね」を押すと、その後は、篤史さんが話してくれたのと同じようなストーリーで進んでいきました。

 まずはオンラインデートで私が本当にお金を持っているのか、あの手この手で聞き込みをされました。「車は何に乗ってる?」「住まいは賃貸?分譲?」「何をしている会社か?」「役職は何?」などなど……。そして、初めて食事をする際、やはり彼女は待ち合わせ場所に遅刻して現れました。

 待ち合わせにあえて遅刻をすることで、「失礼な行動をされて怒る人か?」「寛大な人なのか?」などのチェックをしているのだろうと思いました。そして「ゴッドファーザー」みたいな映画で見て得た知識であろう、マフィアの話をして自分の価値を高めようとしたり、「舐めたことしたら分かってるな」といったことを暗に伝えようとしてきたりもしました。

 マチルダは8頭身で顔も小さく、スレンダー。とにかく美人で「海外では最初に自分の意見を述べるのは当たり前だからお互い言い合おう」などと話し、論理的でクレバーに見えました。そしてそんな美人が、たまにこちらを見て笑ってくれると、魂を持っていかれそうになります。

「私は子どもがいるから他にはいらない」と話をすることで、結婚がゴールではないことを強調しているように感じました。結婚がゴールだとお金の援助が続かないので、都合よく動いてくれて、お金で愛を買ってくれるお金持ちの男性を探しているようです。