英国と欧州連合(EU)は24日、英のEU離脱後の貿易などの関係を巡る交渉で合意に達した。2016年の英国民投票で決まったEU離脱が完結することになる。離脱移行期間終了を数日後に控えて合意がまとまったことで、経済的な大混乱が起きるとの最大の懸念は回避されそうだ。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は合意発表後の記者会見で、「ようやく合意に達した。紆余(うよ)曲折があったものの、素晴らしい合意になった」とし、EUと英国は「共通の目標を達成するために協力する」と述べた。ボリス・ジョンソン英首相は、合意により過去数年間にわたり国内の政治を覆っていた不透明感が払しょくされ、新型コロナウイルス禍からの回復に向けて経済を支えするとの見方を示した。