米自動車メーカー各社は現在、利幅が大きくてガソリンを大量に消費する車を販売することで利益を押し上げたいと考えている。その一方で、電気自動車(EV)技術で遅れを取らないようにしたいとも思っている。だが、両方を実現するのは困難だろう。今年の規制変更のリストを見ると、米自動車メーカーが大型SUV(スポーツタイプ多目的車)やトラックの販売に傾倒しないことはほぼ不可能だ。自動車メーカーは、米連邦政府の燃費基準を満たさなかったことに対する罰則に直面しなくなった。この基準自体も、より緩やかなものに改定されつつある。EV購入に対する7500ドル(約120万円)の税額控除は失効した。カリフォルニア州はEV投資の大きな推進力となっていた独自の排ガス基準を設定する能力を失った。ブルームバーグNEFは、2025年10-12月期の米国でのEV販売台数が前年同期比で24%減少すると予測している。
ガソリン車回帰の米自動車メーカー、中国EVに勝てるか
デトロイト3社はガソリン車でもうけたい一方、中国EVにも追いつきたい
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