世界の2大経済国である米中では多くのスタートアップ企業が上場――中には仰天のバリュエーションで――しているが、世界3位の経済大国日本は大幅に出遅れている。日本政府は自国のスタートアップ企業の成長を加速させたい考えだが、簡単にはいかないとみられる。日本では今年、オンラインマーケティング・ツールの開発を手掛けるプレイドの新規株式公開(IPO)がテクノロジー分野のIPOで人気を集め、近年で最大規模の一つとなった。上場日12月17日の時価総額(初値)は約1178億円に達した。一方、今月上場した民泊仲介サイト大手の米Airbnb(エアビーアンドビー)のIPOは初値ベースの時価総額が1020億ドル(約10兆5600億円)と、米市場での一連の大型上場の中でも最大を記録した。香港で上場した中国の電子商取引大手JDドットコム(京東)のヘルスケア子会社、JDヘルス・インターナショナル(京東健康)の初値ベースの時価総額は約380億ドルと、IPOが活況だった香港市場のこの1年を締めくくった。
日本のベンチャー投資、ライバルに追いつけるか
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