ジル・バイデン氏は自身の新たな回顧録の宣伝活動をしているが、後悔していることが幾つもあるわけではない。本当に後悔しているのは一つだけだ。彼女は、今にして思えば、夫が2期目を目指して米大統領選に出馬しなければよかったのにと思っている。前ファーストレディーはNBCに対し、「振り返ってみて、当時われわれが感じた痛みや苦しみをジョー(バイデン前大統領)に味わわせたいと私が思うだろうか。絶対にない。絶対にない。とてもつらかった」と語った。民主党員たちはこの事後的な告白に激怒しており、その理由は理解できる。バイデン夫人は2年たってようやく事情が飲み込めたのだ。だが彼女は、これまでにわれわれが目にしたインタビューや自著の抜粋の中では、夫に再選出馬を勧める上で自身が重要な役割を果たしたことを認めようとしない。あらゆる証言や本紙の報道によれば、彼女はホワイトハウスとセレブとしての生活を好み、夫のバイデン氏が2029年1月まで大統領職を務めることを望んでいた。