2020年の米大統領選キャンペーンは、外交政策の内容に乏しかったが、ジョー・バイデン氏が最も多く言及したのは同盟関係の復活だった。だがどの同盟関係なのか? バイデン氏の大統領就任まで4週間足らずとなる中、アジア太平洋の同盟国の一部は懸念を抱いている。先週、日本の防衛当局者の文民ナンバー2である中山泰秀・防衛副大臣はロイターに対し、中国が攻撃的なスタンスを香港以外の地域に拡大することを懸念していると語った。そして誰もが危惧するように、次の標的の一つは台湾だろうと述べた。さらに、今のところジョー・バイデン氏は台湾に関して明確な政策を示したり、発表を行ったりしていないと指摘。同氏はそれをすぐにでも聞きたいと述べた。そうすれば、日本側もそれに従って台湾への対応を準備できるからだという。ロイターによると、同氏はこんな問いも投げかけた。もし中国が「レッドライン(越えてはならない一線)」を越えるようなことがあれば、バイデン氏は大統領としてどう対応するのか?