中国政府は、中国電子商取引最大手アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が築き上げた巨大なテクノロジー・金融「帝国」を縮小させ、出資を拡大する可能性を探っている。事情に詳しい政府当局者や顧問らが明らかにした。規制当局は、影響力が拡大しているテクノロジー分野への監視を強めており、その中で馬氏が標的となっている。中国の金融規制当局が今週明らかにした再編に関する指針では、アリババ傘下のフィンテック大手アント・グループは米ペイパル・ホールディングスのような電子決済サービス企業に回帰し、より収益性の高い投資・融資事業は縮小されることになる。