高2まで一気に株式資産を増やす

バブル景気による空前の株価高騰の恩恵を受けた、完全なビギナーズラックでした。

私が中学2年生で株式投資を始めた1年半後の1979年12月29日、1年を締めくくる東京証券取引所(東証)大納会で、日経平均株価は3万7957円44銭という取引時間中の史上最高値を記録しました。

バブル経済の絶頂期です。

日経平均株価とは、東証第一部に上場する約1200銘柄(1989年当時)から、選ばれた225銘柄の平均株価です。

ところが翌年の1990年からバブル経済の崩壊の足音が徐々に大きくなり始め、日経平均はそれまでにないような下落基調に陥りました。

そんな中、小型株がメインの「日経店頭平均株価」、現在でいう「日経ジャスダック平均株価」は、日経平均が下落基調に転じた中でも上昇していることに気づき、投資先を店頭株に絞るようになりました。

私の投資先は、中学生までは東証に上場する銘柄が中心でした。

ところが高校に入ってからは、四季報や証券会社に設置されている「QUICK」の情報端末が自由に使えるようになったことを生かして、株価も堅調で利益の伸びが大きい店頭株が取引の中心となっていました。

そのため、バブル経済の恩恵を受けて、高校2年までは一気に株式資産が増やせたのでした。