米ピッツバーグで建設現場監督を務めるマーク・セントシル氏(57)は大抵、現場の作業員がオピオイド(麻薬性鎮痛薬)を使っていれば一目で分かる。  「10人を監督していれば、そのうち2~3人はほとんど毎日使っている」と語るセントシル氏は、自身もオピオイド中毒からの回復段階にある。オピオイド使用者は瞳孔が収縮し、肌に黄疸(おうだん)が出ているのですぐに気づくという。  北米では新型コロナウイルスの感染が拡大する中、オピオイドの過剰摂取による死者数が急増している。