ジョー・バイデン次期大統領は、33年のキャリアを持つ元外交官のウィリアム・J・バーンズ氏を米中央情報局(CIA)長官に指名する計画だ。バーンズ氏は駐ロシア大使、駐ヨルダン大使、共和・民主両政権の下で国務副長官を歴任。2014年に第一線を退いてからはカーネギー国際平和基金の理事長を務めている。バイデン氏は「ビル・バーンズ氏は世界の舞台で何十年もの経験を持つ模範的な外交官であり、国家と国民の安全を守ってきた」と述べた。また「情報は政治とは無関係であるべきで、国家に奉仕する献身的な情報の専門家は感謝と尊敬の念に値するという私の強い信念をバーンズ氏は共有している」と語った。バーンズ氏は諜報(ちょうほう)機関の専門家としての経験はないが、国家の安全保障に関する機密事項を扱った経験がある。