――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  ジョー・バイデン米次期大統領は就任にあたり、多くの困難な選択を迫られることになるが、中でもとりわけ厳しい決断となるのが「復讐(ふくしゅう)かそれとも融和か、どちらを促進する役割を担うのか」という問題だ。  そのどちらを選んでも、バイデン氏には何の得もない。  ドナルド・トランプ大統領の支持者らによる先週の議会占拠事件を巡り、議事堂内での恐ろしい惨状を伝える動画や画像、音声が次々と明らかになっている。