米国の制裁措置を受けた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の苦境は、別ブランドへの乗り換えがまれなスマートフォン市場にあって競合勢にまたとない好機をもたらしている。米国が主要部品の輸出を禁止したことで、ファーウェイのスマホ販売はここ数カ月に急減。とりわけ韓国サムスン電子や他の中国スマホメーカーの追い風となっている。スマホメーカー世界首位のサムスンは14日、第2位のファーウェイが足踏みしているのに乗じて、例年より約1カ月前倒しで新型の旗艦スマホ「ギャラクシーS21」を発表する。業界関係者が明らかにした。サムスンはここにきて、スマホ販売の復調を理由に、四半期の営業利益が25%増加するとの予想を示している。
ファーウェイの苦境、サムスンには「蜜の味」
サムスンが四半期営業利益の25%増を予想、スマホ販売復調で
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