【ソウル】米国の制裁措置を受けた中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の苦境は、別ブランドへの乗り換えがまれなスマートフォン市場にあって競合勢にまたとない好機をもたらしている。  米国が主要部品の輸出を禁止したことで、ファーウェイのスマホ販売はここ数カ月に急減。とりわけ韓国サムスン電子や他の中国スマホメーカーの追い風となっている。  スマホメーカー世界首位のサムスンは14日、第2位のファーウェイが足踏みしているのに乗じて、例年より約1カ月前倒しで新型の旗艦スマホ「ギャラクシーS21」を発表する。業界関係者が明らかにした。