ジョー・バイデン次期米大統領は来週の就任式後、複数の連邦政府機関トップに代行職を充てる意向であることが分かった。政権移行当局者らが12日に明らかにした。政権移行プロセスや上院議会による候補者の審議に遅れが生じていることが背景にあるという。バイデン氏の政権移行チームによれば20日の就任式後、ほとんどの閣僚や次官職にトップ代行として官僚が起用される。上院委員会はバイデン氏が指名した候補者の公聴会をまだ開いていないが、代行を充てることで同日以降もドナルド・トランプ大統領が任命した人物が省庁のトップにとどまることを阻止できることになる。現時点で公聴会の日程が組まれているのは財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏、国防長官に指名されたロイド・オースティン氏、そして国土安全保障長官に指名されたアレハンドロ・マヨルカス氏の3人のみとなっている。