米下院本会議は13日、ドナルド・トランプ大統領が民主党のジョー・バイデン次期大統領の当選を覆すため連邦議会議事堂に乱入するよう群衆に呼び掛けたとして、同氏を弾劾訴追する決議案を可決した。大統領が2度にわたり弾劾訴追されるのは米史上初めて。下院は賛成232票、反対197票で決議案を可決。民主党の全議員に加え、共和党からも10人の議員が賛成に回った。採決は連邦議会の議事堂や敷地内に州兵が配備される中で実施された。任期終了直前のトランプ氏を弾劾しようとする民主党の動きは、1カ月以上にわたって大統領選の結果に異議を唱え続ける同氏に対し、多くの議員が強い反感を抱いていることを映すものだ。トランプ氏が選挙で不正があったとする根拠のない主張を繰り返し、大統領の座にとどまるため州政府やマイク・ペンス副大統領に圧力をかけた結果、支持者による暴動が発生した。
米下院、トランプ氏を弾劾訴追 共和党議員も10人賛成
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