2度にわたって弾劾訴追された米国史上初の大統領となった直後、トランプ大統領は政治担当の補佐官を集め、弾劾決議案に賛成票を投じた10人の共和党議員についてもっと情報を出すよう迫った。この会合に詳しい複数の関係者によると、トランプ氏はこれらの「造反者」が何者で、自分はこの10人に貸しがあるかを知りたがった。2年後の下院選でこれらの議員の対立候補になる可能性のある人物についても尋ねたという。側近によると、トランプ氏は共和党内での離反の動きにますます神経をとがらせている。党内の支持が行方を左右する上院での弾劾裁判に向けて弁護方針を組み立てなければならないが、前回弾劾されたときと比べて、今回は法曹界や政界で大統領を支持する人ははるかに少ない。事情に詳しい関係者によると、トランプ氏はここ数日、数人の共和党議員に電話をかけ、誰に弁護を依頼するべきかを相談しているという。前回の弾劾裁判で弁護を担当した顧問弁護士や、ホワイトハウス法律顧問のパット・シポロン氏は弁護団に参加するつもりはないと周囲に明かしている。