筆者が教育分野のコンサルティング・職能開発企業であるIDE(従業員28人)のオフィスに到着すると、創業者ナンシー・スッラ氏の温かい出迎えを受けた。同氏は社内を案内し、従業員らを紹介してくれた。ラウンジのソファに腰かけたエグゼクティブバイスプレジデントのターニャ・ボスコ氏は、直属の部下の1人と新しい種類のカリキュラムについて話し合っている。その足元にはジャーマン・シェパードが寝そべる。近くでは数人の従業員がデスクに向かい、仕事に没頭しているもようだ。会議室ではちょうど事業開発会議が開かれていた。6人の従業員が長テーブルを囲み、共有した書類をみている。その後、海辺まで足を伸ばすと、コピーエディターが机をそこに置いていた。他の従業員に比べ共同作業が少ないため、比較的孤立したこの場所が快適だと言う。われわれの背後には、中世の城に構えたIDEのオフィスの城壁がそびえ立っている。
リモートワークの未来 「ボスが城に来いと言っている」
有料会員限定
あなたにおすすめ