人に嫌われない技術
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心理学者の内藤誼人氏の新著『ムリなく・賢く・自分を守る 人に嫌われない技術』の中から、人づきあいで気をつけたいポイントを解説する。まずは相手に嫌悪感を抱かれないための心がけ、次に問題の多い困った相手への対処法…いずれも簡単ではなさそう。

他人に大目に見てもらえるのは
一度きりと心得る

 出会った瞬間に、「ああ、こういう人は生理的に苦手だ……」ということはある。

 恋愛では、出会った瞬間に恋に落ちることを「一目惚れ」というが、出会った瞬間に、「こいつはダメだ」という「一目嫌い」というものもあるだろう。

 だが、しかし、一般的には、そういう「一目嫌い」は、それほど多くはない。

 嫌悪感というものは、徐々に、徐々に蓄積されていくものであって、一気に高まるものではないのである。

 もしあなたがだれかに迷惑をかけたとして、「いいって、いいって。気にすんなよ」とその人から言ってもらっても、ほっと胸をなでおろしてはいけない。

 一度くらいなら大目に見てもらえるかもしれないが、それに安心して、何度も迷惑をかけていると、相手はあなたを大嫌いになってしまうからである。

 たとえば、あなたのメールの返信が遅いことも、一度や二度くらいなら、相手に許してもらえるかもしれない。だが、それが何度もつづくと、相手もイヤな気分になって、あなたとのつきあいをやめたい、と思うようになるかもしれない。

 こういう蓄積が、人づきあいではとても怖いのである。