電気自動車(EV)を巡る熱狂にずっとブレーキをかけてきたのは充電切れへの懸念だった。だが、運転中に車を充電できたらどうだろう?自動車、公益、インフラに携わる複数の企業が現在、電動の乗用車やバス、トラックが走行しながら充電することを可能とする技術を試験している。「ダイナミックチャージング」として知られるこの技術では、道路に埋め込まれた充電パッドからワイヤレスでEV下部のレシーバーに給電する。フランスでは、ルノーとフランス電力公社(EDF)がパリ市内でダイナミックチャージングを試験する段階にある。スウェーデンでは、独フォルクスワーゲン(VW)傘下でトラックなどの大型車両を製造するスカニアが独公益大手エーオンと手を組み、頭上で充電可能なトラックを開発し、大量生産の準備が整っている。イスラエルの都市テルアビブでも、スタートアップ企業がワイヤレス充電されたバスの試験走行を間もなく行う。