米マリフアナ(大麻)業界を覆っていた霧が、ここにきてようやく晴れ始めた。米民主党が今月に入り連邦議会上院で事実上の多数派になったことで、大麻業界では連邦レベルでの合法化に弾みがつき、規模の拡大を目指す企業による再編が活発化するとの見方が広がった。米市場に上場する大麻銘柄に連動する「グローバル・カンナビス株価指数」は年初来、35%の値上がりだ。足元の高い期待は、これまでの投機筋主導の高騰よりも正当化されるかもしれない。グローバル・カンナビス株価指数は2017年におよそ2倍に値上がりした後、2年にわたり低迷。大麻投資家は大きな痛手を負った。背景には、カナダの大麻会社の利益・売上高が振るわなかったことや、想定以上に闇市場の売買が底堅さを保ったことがある。