アンドリュー・レフト氏(50)は、投資に関しては争いごとも慣れっこだ。株価急落を見込んだ取引で生計を立て、企業幹部を名指しで批判する。  標的とした企業やその支持者は反撃してくるのが常だが、通常受けるこうした批判は、足元で個人投資家から向けられる悪意に比べれば痛くもかゆくもない。彼らはネット上で示し合わせ、ゲームソフト小売り大手ゲームストップという、普段なら決してあり得そうもない銘柄を暴騰させた投資家の集団だ。  「自分が無防備だと痛感させられる」。空売り投資家として有名な米調査会社シトロン・リサーチの創業者であるレフト氏は、インタビューでこう語った。