米アップルが27日発表した2020年10-12月期(第1四半期)決算は、売上高が1114億ドルと過去最高に達した。「iPhone(アイフォーン)」の高機能機種の販売が増えたほか、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景にノートパソコンやタブレットの需要が急増した。純利益は前年同期比29%増の287億6000万ドル。1株利益は1.68ドルと、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の1.41ドルを上回った。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は同社の品ぞろえについてのインタビューで、「これ以上ないほど楽観的だ」と語った。アップル株は20年に81%値上がりし、今年は年初から26日までに約8%上昇した。iPhone最新機種を巡る投資意欲や、在宅時間が長くなったことに伴い消費者による同社製品への支出が増えたことが背景にある。アップルなど多くのハイテク企業の業績は極めて好調で、パンデミックで多くの米国人が職を失ったのとは対照的だ。