米航空機大手ボーイングは小型旅客機「737 MAX(マックス)」の危機がほぼ解決したとはいえ、なお高度を上げられず苦戦している。ボーイングの株価は新型コロナウイルスが流行し始めて以降、急落しているものの、競合の欧州航空大手エアバス・グループと同程度の下落にとどまる。ボーイングがエアバスに劣るのは、MAX機の運航停止ぐらいだと投資家がみていることを示唆する値動きだ。それは危険な思い込みだ。MAX運航停止の影響は感染拡大以前に織り込まれていた。10-12月期決算は、MAXの運航再開にもかかわらず、実際には両社の格差がさらに広がる可能性があることを示している。欧州当局は27日、MAXの運航再開を許可した。
ボーイングの高度上がらず、MAX運航再開でも
「787」の品質問題や「777X」計画の延期が影
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