どの高級ブランドが流行の先端にあるかを知る方法の1つとして、新型コロナウイルスのパンデミックのさなかに値上げに踏み切れるかどうかに着目するといい。仏高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが26日、フランス株式市場の引け後に公表した決算は底堅い内容となった。2020年の総売上高は為替の変動を除くベースで16%減少したが、注目される主力のファッション・革製品部門はこれより良好な内容となった。売上高は5%減にとどまったほか、営業利益率は2019年から改善した。ルイヴィトン、クリスチャン・ディオールといった傘下の主要ブランドは通常、総営業利益の3分の2以上を占めることが多く、同部門は極めて重要だ。