これまで着実に縮小してきた米国内のたばこ販売が昨年、横ばいどまりとなり、長年にわたる減少傾向が途絶えた。新型コロナウイルス禍による行動制限を背景に喫煙が増えたほか、電子たばこの健康被害を巡る懸念を受けて、再び従来のたばこ製品に戻る動きが出ているようだ。パンデミック(世界的な大流行)以前は、たばこ販売の落ち込みが加速しており、2019年にはマイナス5.5%となっていた。喫煙者が禁煙するか、電子たばこに切り替えたことが要因だった。だが、「マールボロ」ブランドを持つ米たばこ大手アルトリアが28日公表したデータによると、2020年の米国内のたばこ販売は前年比横ばいとなり、こうした減少傾向にブレーキがかかった。
米で喫煙減少傾向に歯止め、コロナ禍など影響
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