これまで着実に縮小してきた米国内のたばこ販売が昨年、横ばいどまりとなり、長年にわたる減少傾向が途絶えた。新型コロナウイルス禍による行動制限を背景に喫煙が増えたほか、電子たばこの健康被害を巡る懸念を受けて、再び従来のたばこ製品に戻る動きが出ているようだ。  パンデミック(世界的な大流行)以前は、たばこ販売の落ち込みが加速しており、2019年にはマイナス5.5%となっていた。喫煙者が禁煙するか、電子たばこに切り替えたことが要因だった。