ブルックリンのGameStopストアPhoto:Spencer Platt/gettyimages

【ワシントン】強気なデイトレーダーが結束してゲームソフト小売り大手ゲームストップを買い上げ、ここ2週間に株価を10倍以上に急騰させた。この異様な売買を巡り、株価操作に当たるとの声が出ている。

 暴騰劇の舞台となっているのが、レディットが運営する「ウォールストリートベッツ」などのサイトだ。個人投資家がもうけを自慢し、他の投資家にさらなる買い増しやオプション取引を熱心に推奨している。規制当局がそうした動きが株価操作に当たると証明することはこれまで難しかったが、公開のサイトでこうしたやり取りが繰り広げられていることで、それが容易になる可能性はある。

「個人投資家がソーシャルメディア上で互いにけしかけていたのであれば、これは事実上のクラウドソース型『パンプ・アンド・ダンプ(虚偽の情報を流して価格をつり上げたところで売り抜けて利益を手にする不正行為)』に相当する」。こう指摘するのは、法律事務所アーノルド・ポーター・ケイ・ショーラーのパートナー、ダニエル・ホーク氏だ。