高配当株のフィリップ・モリスで
投資家人生 最大の損失!
近ごろ若手ビジネスパーソンたちの間で、働きながら投資をすることで資産を築き、早期リタイアする「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)」と呼ばれる生き方が注目されています。
このFIREでも、リタイア後の株式投資では配当金(インカムゲイン)に重きを置いた投資が好まれています。
実際、私も2019年の早期リタイアを前に、高配当銘柄として知られるタバコ株(フィリップ・モリス株)に大きく投資した時期がありました。
しかし、これが大失敗だったのです。
ESG(環境・社会・ガバナンス)を重要視する時代の流れが予想を超えて高まったことから、巨額の資金を運用する機関投資家を中心に、タバコ株を敬遠する動きが加速して株価急落。
この流れは一時的かもしれず、反転を期待していたものの、含み損は膨らむばかりでした。
この先いくら待っても状況は変わらないことを悟り、他のセクター(業種・業界)に資金をシフトするため、フィリップ・モリス株の「損切り」を決断しました。
このときの損失は800万円にも上り、単一の株式としては約30年の投資家人生で最大の損失となったのです。
しかも、それは早期リタイア直後のタイミングでした……。