高配当のみを基準として
投資先を決めてはいけない

このときは早期リタイア後のことを考えて、高配当株に大きく偏った配分で投資したこともあり、損失が膨らみました。

やはり特定のセクターに偏った投資をすることは、リスク管理上好ましくないことを、身をもって認識させられたのです。

その反省に基づき、いまでは投資先のセクターを分散させるようにしています。

米国株投資で1億円!51歳でFIREした元金融マンが教える「個別株と上場投資信託(ETF)のバランス」

大切なのは、ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)全体で、個別株とETF(上場投資信託、値上がり益(キャピタルゲイン)狙いと配当金(インカムゲイン)狙いなどのバランスを考慮して「利益の最適化」を目論むことです。

高配当株に偏りすぎるのはよくないですし、そもそも「無配当だからダメ」などと、配当だけを基準に投資先の銘柄を選ぶべきではないのです。

フィリップ・モリス株で大損した2019年は、日本株への投資が好調で大きな利益を出したおかげで、最終的な年間損益は2000万円以上のプラスとなりました。

フィリップ・モリス株の損失がなかったら、3000万円近いプラスだったのです……。