ビジネスやスポーツで大切になる「勝ちぐせ」と「負けぐせ」。あなたは、このどちらがついていますか。もし「負けぐせ」がついているなら、それを変える必要があります。新刊『ウィニングカルチャー 勝ちぐせのある人と組織のつくり方』では、チームや組織、企業を「勝ちぐせ」のある組織文化へ変える方法をお伝えしています。そこでここでは、「負けぐせ」のある個人がどう「勝ちぐせ」を身につければいいのかを紹介しましょう。

撮影:竹井俊晴

 あなたには、「勝ちぐせ」と「負けぐせ」のどちらがありますか?

 そう聞かれたら、どう答えますか。先日の記事(「ビジネスやスポーツで大切な「勝ちぐせ」の正体とは」)でも説明した通り、「勝ちぐせ」とは、「勝った事実」ではなく、「勝ちをどう捉えているか」といういうことです。さらに言えば、「勝って当たり前」と思える捉え方のくせこそが「勝ちぐせ」なのです。

 反対に「負けぐせ」とは「負けを当たり前」と思っている状態のこと。

 普通は、事実が積み重なってくせになりますが、そもそも事実の前に、事実をどう自分の中で受け取っているという受け取り方のくせが「勝ちぐせ」や「負けぐせ」なのです。

 私自身、ラグビーの選手や監督として、いろいろな試合をしてきました。また仕事でも、コンペなど勝ち負けのある世界で戦ったりもしてきました。こうした中で、負けぐせのある組織や負けぐせのある人にどんなパターンがあるのはよく理解しているつもりです。

 負けぐせがあると、どうなるのか。

 例えば、試合で格上の相手に対してうまく戦っているとき、負けぐせのあるチームはつい、勝ちを急いでしまいます。負けぐせがあると、根本の部分で「勝って当たり前だ」ではなく、「負けて当たり前だ」と考えているので、思わぬ展開で自分たちが優位に立つと、うれしいけれど、同時に不安も抱えるようになります。

「自分たちの実力って、こんなに強かったけ?」「相手がまだ本気を出してないんじゃないか?」

 うまくいっているのに、ついムダな不安にかられて勝ち急いでいく。自分たちは実力がないと思い込んでいるので、「運のいいうちに早く試合が終わせたい」「本当の実力がバレないうちに勝ち逃げしたい」と考えてしまうのです。そういったものごとの捉え方そのものが「負けぐせ」です。

 もし、あなたやあなたのチームに「負けぐせ」があるなら、次からはこう考えてみましょう。

「今日の自分たちは負けない、勝つんだ」

 そう言って、気持ちを切り替えるのです。

 私自身、過去には勝ちを急いで負けたことがありました。うまくいきすぎたときのシミュレーションができておらず、チャンスを逃した経験もあります。

 繰り返しますが、「勝ちぐせ」も「負けぐせ」も、捉え方の問題です。それがあなた一人の問題なら、自分の中で捉え方を変えて、「負けぐせ」を「勝ちぐせ」へ変えることは、必ずできます。

 チームや組織を「勝ちぐせ」のあるものへ変えていくには、個人以上に時間がかかります。ただ、どんな人も、どんなチームや組織も、「負けぐせ」を抱いたままで終わりたくはないはずです。

「勝ちぐせ」のあるチームに変わって、進化していくにはどうするのか。詳細は新刊『ウィニングカルチャー 勝ちぐせのある人と組織のつくり方』でもまとめています。またみなさんで議論を重ねるコミュニティ「ウィニングカルチャーラボ」も用意しました。

 どのように、「勝ちぐせ」のある人と組織に変わっていくのか。ぜひ一緒に学んでいきましょう。

(本記事は、音声メディア「Voicy」の私のチャンネル「成長に繋がる問いかけコーチング」で2021年2月10日に配信した「あなたは勝ちぐせ、負けぐせ、どっち?」を記事化しました)