メソッド社の生い立ち

 2001年にメソッドを創業したのは、エリック・ライアン(当時29歳)、アダム・ローリー(当時27歳)という二人の若者で、ともにミシガン州デトロイト出身の幼なじみです。 

メソッド創業者のエリック・ライアン(写真左)とアダム・ローリー

 二人は経営とは無縁の立場から、日常生活における素朴な疑問に対する問題解決策として、さまざまな商品を開発するにいたりました。

 まず、広告業界出身のエリックが思い立ったのは、「デザイン性」を取り入れること。普段から、洗剤のパッケージは何てセンスのないものが多いのだろうと思っていたそうです。また、化学工学と環境科学を専門としていたアダムは、「品質そのものの向上」を思い描きました。

 「デザイン性」というのは、簡単に言えば、掃除用具そのものがインテリアの域に達すること。「品質向上」というのは、一般に市販されている洗剤には環境にも人体にも有害な化学薬品が多く含まれているので、それらをまったく使わず、天然素材でありながら効果も抜群で、かつ香りもよいものに置き換えるというアイデアです。ここに、彼らの思いを結実するべくメソッドが2001年に誕生します。